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どこに行くべき? 三笘薫×プレミアリーグクラブ、相性ランキング1~5位。移籍先のオススメは?

シリーズ:プレミア相性ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

3位:アーセナル


【写真:Getty Images】


監督:ミケル・アルテタ
基本フォーメーション4-3-3

 三笘薫と最もプレースタイルの親和性が高そうなのがアーセナルだ。

 かつてミケル・アルテタがジョゼップ・グアルディオラの下でアシスタントコーチを務めていたこともあって、アーセナルとマンチェスター・シティのフットボールは近いものがある。ただ、高いポゼッションで相手を押し込むという形こそ似ているが、ゴールを奪うまでのプロセスには違いがある。

 両クラブの決定的な違いは“誰が“ゴールを奪うかだ。シティにはアーリング・ハーランドという一人で30ゴールを決めているストライカーがいるのに対して、アーセナルはガブリエウ・マルティネッリ、ブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴールという3名の二桁得点者がいる。ハーランドにどれだけ点を取らせることができるのかという”シティ”と、前線の全員がフィニッシャーになる”アーセナル”という構図に分かれている。

 前線の全員でゴールを奪うことからも想像できるように、アーセナルは前線の選手たちが流動的だ。シティ同様に相手陣内に押し込むため、スペースはないが、アーセナルは選手たちが立ち位置を入れ替えることでマークのズレを生む。現在ブライトンでプレーする三笘も大外のポジションや内側のポジションを状況に応じて使い分けており、こうした流動性には難なくフィットするだろう。

 プレースタイルが合致する可能性が高い一方で、現在アーセナルは左WGが飽和している。レギュラーのガブリエウ・マルティネッリ、前線であればどのポジションでもクオリティを発揮するレアンドロ・トロサール、背番号10番のエミール・スミス=ロウ、スーパーサブとしての活躍が期待できるリース・ネルソンなど多くの計算できる選手がいる。

 確かに三笘はアーセナルの主力選手として計算できる能力の持ち主ではあるが、今年2月に契約延長したばかりの21歳のマルティネッリを差し置いてまでアルテタ監督が起用することは考えづらい。加えてトロサールというどのポジションでも結果を残せる選手がいるため、バックアッパーとして獲得するメリットもあまりない。三笘のアーセナル移籍は現実的ではないと言えるだろう。ただ、それでもスタイル的にはマッチする可能性が高く、アーセナルのユニフォームを着た三笘を見たいサポーターも多いのではないだろうか。

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